今回も 野中信行のブログ教師塾ー「現場」を生き抜くということー
野中信行著 学時出版からです。
≪元気に教師生活を送る3つの条件≫
京都での講演で、元気に教師を続けてこられた条件を3つあげた。
一つは、体が丈夫であること。・・・
若い頃は、無茶な生活をしていた時もあったが、ほとんど規則正しい生活をすることを信条としていた。
二つ目は、二つの自分を持つこと。
真面目に突っ込んでいく自分と斜めに構えている自分。
アクセルとブレーキ。
素直な自分と不真面目な自分。
過激な自分と平凡な自分。
熱中する自分と冷めている自分・・・。
多くの若い人たちを見ながら、この二つの自分がないことが心配だ。
真面目な一つの自分で突っ込んでいく危うさを感じる。
そんなことをしていたら、これからの教育界では潰れていってしまうぞと思ってしまう。
「斜めに構える」「ブレーキ」「不真面目さ」「平凡さ」「醒めている」・・・ということは、単なる負の部分ではない。もちろん、これだけならば、話にならないのだが・・。
三つめは、講座に見えている方に考えてもらった。
「エール大学の調査では、成功した卒業生はわずかに3%。しかし彼らの成績は特別によかったのではなかった。この3%の人達が行ったことは何であっただろうか。私も新卒教師の頃から意識してこれを行ってきた。」と。
正解は
「目標をもつこと」である。
私は、新卒教師の頃から、いつも目標をもって教師生活を送ってきた。
「今年は、このことを自分の課題としよう」と。
「強い思いは、必ず実現すること」を話した。
今でも、自分の目標を書き出して、トイレに貼りだしている。
そして毎日朝トイレにか言って、その目標を唱えることを日課にしている。
三年前の目標がたまたま出てきたので見たら、全部その目標は実現されていたと話した。
五十五歳になってから3冊も本を出せたのも、この目標のおかげである。
・・・
☆zekkoutyou
若い時は、教師として「こうなりたい!」「身に付けたい!」ということが多すぎて、目標を定めることにも難しさを感じていました。
そんな時、たしか家永先生の著書で、
・「年に1つか2つの目標でいい」。それを積み重ねていったらすごい力になる。
という文に出会いました。
そうはいっても、あれもしたい、これもできるようになりたい・・・と焦る気持ちもあったことを覚えています。
今ここまで経験を重ねてみると、「ああ、1年に1つでいい!」と本当に思います。
1つでよいから、目標をもって学び続けていると、たくさんのおまけつきでそのこともそのこと以外も学ぶことができるからです。