アマゾンで学んだ!伝え方はストーリーが9割

今回は小西みさを著 宝島社 「アマゾンで学んだ!伝え方はストーリーが9割」からの引用です。

 

以下引用↓↓↓

 

どのようにすればどの社員に聞いても同じことを言う状態に導くことができるのでしょうか?それには2つのステップが重要です。

 

1つ目は目指すべきゴールをとにかくシンプルにすることです。

アマゾンの場合地球上で最も豊富な品揃え地球上で最もお客様を大切にできる企業を目指すことがミッションであり、そのためには「品揃え」「低価格」「利便性」と言う3つの言葉を大事にすると言う、極めてシンプルなものでした。

また人によって解釈の異なる表現も使用していません。

「品揃えが増えたかどうか?」「価格が安くなったかどうか」「使いやすくなったかどうか」は誰の目にも明らかです。

これぐらいシンプルで明快な言葉であるからこそ、アマゾンの社員は同じ言葉を使って、Amazonの良さを外部に伝えることができていたのだと思います。

 

2つ目は「社員に同じことを何度も言い続けること」です。

とは言え人は忘れるのが得意な生き物。

どんなにシンプルで明快であっても「地球上で最も豊富な品揃え」「地球上で最もお客様を大切にできる企業を目指すこと」がミッションで、そのために「品揃え、低価格、利便性を大事にしている会社ですよ」と社員にことあるごとに言い続けないと、いざと言う時にその言葉がすっと出てこないのです。

ですから、シンプルで明快なゴールを設定したら、社員に繰り返し言い続けることが重要です。

 

余談ですが、目指すべきゴールは「私たちの組織はなぜ存在しているのか?」と言う存在意義(why)の部分に該当します。

これはサイモン、シネックスと言う人が「優れたリーダーはどうやって行動を促すのか?」を研究し、その結果を「ゴールデンサークル理論」としてまとめたことに由来します。

この理論によればwhat?(何をするか)やhow?(どうやるのか)よりも、人はwhy?(なぜやるのか)に心を動かされることがわかったそうです。

つまり、目指すべきゴールを社員全員で語ると言う事は、人の心を動かすのに最も強力ななぜやるのかのストーリーテリングを膨大な人数で手分けして行っていることにほかなりません。トップや幹部だけが語れる企業よりも、より早くより大きな信頼関係をお客様と築ける企業になれるはずです。

 

☆zekkoutyou

もうすぐ今年度が終わり新学期が始まります。

その際、学校運営方針をお題目でなく、本物の、全員の共通の目標としたいと考えているのでこの部分がとても印象に残りました。

ゴールデンサークル理論についても、TEDで見て、参考にしたいと思っていたところでしたのでとてもタイムリーでした。

「なぜやるか」を共有し学校教育目標を全職員の自分事となるよう策を練っていきます。