「子どもがサッと動く統率のワザ」⑪

西野宏明著 明治図書からの引用です。

 

■成功追求の具体例

 

全体の成果について尋ねる

 

たとえば運動会で技が成功したとき。

「今日、初めてあの技が成功できたね。すごくうれしいよね。君たちのすばらしさをさらに広げ高めたいから聞く。どうして成功できたの?」

たとえば、給食準備が素早く終わったとき。

「すごく速いね!しかも丁寧!みんながこんなに素早く、しかも丁寧にできたのはなんで?何がよかったんだろう?」

いずれの場合も、意見を発表させます。

意見を列挙したあと、「特にこれがあったからこそできた!というのはどれかな」と絞り込みます。

さらに自分たちのよさを振り返り、深めるのでとても楽しいです。

「そうか、みんなは~だから、こんなによくできたんだ。これからも~~を大事にして、がんばっていこうね!」

これだけで学級が大きくまとまるはずです。

 

特定の子のよさを掘り下げる

「〇〇さんは、いつも漢字が丁寧。どんな力があるから、そんなに継続して丁寧に書くことができるのだろう?」

「〇〇さんは、発表がよくできるようになってきた。〇〇さんが変わったのじゃ、〇〇さんの心の中心に何が生まれたからだと思う?あるものがあなたの中に生まれたから、発表ができるようになった。それは何だろう?」

学級全員が愛されている学級であれば、次のような問いかけもできます。

「〇〇君は、4年生になってガラッと変わった。みんな、それはどうしてだと思う?〇〇君に教えてあげて」

日記の課題として与えることもあります。

「自分が成長しているのはどうしてか。理由をたくさん書こう」

 

□わずかな成長を見逃さない教師の目、意識、姿勢が必要

□成功の追求でよく出る(核となる)言葉を掲示するのも効果大

 

☆zekkkoutyou

この本は68のワザが紹介されているのですが、どれもこれもとても参考になります!

職員図書用に購入してもらおうかしら?