「自分を勇気づける技術」

岩井俊憲著 同分館出版からの引用です。

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劣等感にはもう一つのタイプがあって、それは、自分の目標とそこにたっしていない自分の現状の差を劣等感と感じると言うものです。
私はこの種の劣等感は「対自的劣等感」と呼んでいます。(※もう一つのタイプは「対他的劣等感」)
目標と現状の差が極端に大きなものではなく、さらに目標そのものが健全なものであれば、その差を埋めるために人は建設的な努力を重ね、想像力を発揮しようとします。
このタイプの劣等感をアルフレッド・アドラーと言う心理学者は、「健康で正常な努力と成長の刺激」であり、「すべての人は劣等感を持ち成功と優越性を追求する」として劣等感を肯定的に捉えているのです。

劣等感は、目標を持ち、よりよく生きようとすることに伴う感情です。

劣等感はかけがえのない友で、あなたが今日あるのは振り返ってみると、「劣等感のおかげ」と言って良い部分がかなりあることでしょう。

みじめさと劣等感における「自分を高める原動力」としての共通点として、両者とも克服の必要がない事を述べましたが、1つ注意しておきたい事は、それらの感情が爆発して、破壊的な方向に行くことがないように制御しなければならないと言うことです。

みじめさと劣等感を直視し、その肯定的な側面を生かし続ければ問題は無いのですが、世間やある集団を呪い、他人の足を引っ張ったり、自暴自棄になって自分を責め続ける、挙句は死に追いやるようなことをすると、まさに破壊的な方向をたどる意図になります。

○みじめさもありのままに見つめれば、自分を高める原動力になります。

 

☆zekkouyou

 

劣等感は、目標を持ち、よりよく生きようとすることに伴う感情です。

 

そうか!劣等感を持ってしまう自分を、認めていいのですね。