石田淳著 かんき出版からの引用です。
≪そもそも「教える」とは?≫
●部下や後輩の成長に根性ややる気は関係ない!
もし、部下の教育や指導について「なんとかしたい」「もっとよくしたい」と考えているのなら、”「教える」とは何か?” を一度きちんと考える必要があります。
――「教える」とは、相手から”望ましい行動”を引き出す行為である
私は「教える」という言葉をこのように定義しています。
人は「教える」ことによって相手を望ましい行動へと導くわけです。
さらに詳しくみていくと、望ましい行動への導き方には2種類あります。
1 相手が望ましい行動を身に付けていない場合
→ 望ましい行動をできるようにする
・たとえば、掃除の手順を知らない人に正しい手順を教えることや、初めて使うパソコンソフトの入力方法を教えることが、これに当たります。
2 相手が間違った行動をしている場合
→ 望ましい行動へと変える
・たとえば、資料をまとめるホチキスの一が間違っている人に正しい位置を教える、お客さまへのお辞儀が浅すぎる人に望ましい角度を教える、といったこと。
教えたことがちゃんとできていない、仕事の覚えが悪い・・・。
そんなとき、「仕事に対する熱意が足りないからだ」というふうに原因を部下や後輩の「心」のせいにしてしまう上司が少なくありません。
しかし、「教える」というのは「相手から、望ましい行動を引き出す行為」なのですから、注目すべきは行動です。
「根性」や「熱意」といった、気持ち=心にばかりこだわっていてはいつまでたっても問題は解決しません。
部下が仕事を覚えないのは、上司の教え方が適切でないために、望ましい行動が引き出せていないからだということをはっきり認識しましょう。
・望ましい行動をしていないなら、その行動ができるまで教える
・行動が間違っていれば、それを正しい行動へと変えさせる
・望ましい行動ができているなら、その行動をさらに実行し続ける
★zekkoutyou
>部下が仕事を覚えないのは、上司の教え方が適切でないために、望ましい行動が引き出せていないからだということをはっきり認識しましょう。
耳が痛い・・。
特に教育の現場では「愛情・熱意etc..」という心の問題にしてしまいがちです。
(でも、これは実際大きいと思います)
ですが、「行動」にスポットをあて、望ましい行動を教えることができれば、解決する問題も多くある気もします。
また、部下でなく、児童生徒に教えるには「、行動に注目する」はとても大切な気がします。