今回は、「教える技術」 行動科学を使ってできる人が育つ 石田淳著 かんき出版
からです。
前回のマンガ編のもと?かどうかはわかりませんが、「教える技術」シリーズとしてつながっているようです。
≪やらないことリストを作る≫
さて、(部下に)伝える際に何に注意したらいいのでしょうか。
そんなとき、一般的には優先順位を決めるのでしょうが、私は「劣後順位」を決めることこそが重要だと思っています。
「劣後順位」という言葉ご存じですか。
たとえば、今日やろうと思っている業務が10個あった場合、そのうちのどの業務を最初にやって、次にどれをすませ・・・と決めていったものが「優先順位」
最終的には10個の業務すべてをしなければいけないので、どんな順番に並び替えようとも、全部を終えるまでトータルな時間はほとんど変わりません。
そこで、なかでも特に重要だと思う2~3個の仕事に絞り、残りは全部やらないと決めてします。
これが「劣後順位」です。
つまりあなたがすべきことは、部下に対して”やらなくてよいこと”を明確にしてあげること。
「君に求めているのはこの実績。それを達成するために、これとこれをやってください。一方、これとこれは無駄なことなので、やる必要はないですよ」
と指示してください。
「全体の2割の社員が、売り上げ全体の8割を形づくる」
ということを意味する”2割8割の法則(=パレードの法則)でいうと、上位2割にあたるようなできる社員は、みなこの「劣後順位」の決定が自然とできています。
できていないのは、残り8割の社員。
上司が「劣後順位」を明確に示してあげることで、必ずできる社員に近づけることができるでしょう。
TO DOリストと正反対の”やらないことリスト”をつくって
「よしよし、無駄なこと、余計なことをやっていないな」
とチェックできれば理想的です。
☆zekkoutyou
これは、私にとっては新しい学びでした!
無駄なこと、余計なことはしないでいい、
・・・という発想はありましたが・・。
「劣後順位を明確にする」
「これはやる必要ありません!」
と教え、できれば確認までする。
やらないことリスト・・・覚えておきます!