”荒れ”への「予防」と「治療」のコツ

赤坂真二著 日本標準 参考文献

 

2 心の居場所とは

 

人が心の居場所だと実感するときはどんなときでしょうか。

それは対象に対する願い(欲求)が満たされるときだと思います。

私たち教師も新しい職場に異動したとおきに、すぐに居場所を見出せませんよね。

それで自分を理解してくれる仲間ができたり、やろうと思う仕事ができたり、それがうまくいったりしたときに、所属した実感をもつのではないでしょうか。

子どもだって教室に座席が用意されているからといって、そこに居場所があるわけではないのです。

学級に対する思いや願いが実現されたとき、そこが居場所だと感じるのです。

居場所のある学級は自分の願いを満たしてくれるわけですから、子どもは学級に愛着を感じます。

人は好きなものには積極的にかかわろうとするし、できるだけ、そこで役に立とうとしますよね。

だから学級を好きになると、子どものやる気が高まったり、学級のために建設的に行動したりするようになります。

学級においてひとりひとりの居場所を確保すると、学級が活性化し、まとまってくるのです。

★zekkoutyou

 

学級に対する思いや願いが実現されたとき、そこが居場所だと感じるのです。

 

心の居場所を確保する。

  ↓

学級に愛着を感じる。

  ↓

学級が活性化する。まとまる。

 

こうなればもちろん、授業にも良い影響を及ぼします!

 

「このクラスが好き!」「このクラスでよかった!」

・・・まあまあ、こういうクラスに育っている、と思えるといいですね。

まあまあ・・・の部分に改善点も見えてきて、まだ伸びしろがあります♪