西川純著 明治図書 からの引用
コラム 集団を信じる
教え子はかわいいでしょう。
あなたは幸せなクラスを今までもつくったのかもしれません。
進学した後に我々教師のできることは限られています。
それを乗り越えられるとしたら、それは子どもたちなのです。
だから、一人も見捨てない集団をつくることが、目の前にいる子ども達の進学後の幸せを保障することなのです。
短期的には教師が手を出したほうがいいように思えることもあります。
しかし、それでは子ども達の未来を保障できません。
『学び合い』ではいろいろなことが起こります。
しかし、教師が対処療法をするのではなく、一人も見捨てるな、ということを子どもに求め、頭を使って、戦略的に動くことを決めてください。
それで本当に大丈夫なのか?と思うのは当然です。
しかし、その時、「では、自分ならできるのか?」と問い直してください。
『学び合い』は魔法ではありません。
当然限界もあります。
しかし、従来に比べて「まし」であることは確かです。
なぜなら、今まで一人の教師が背負いきれない責任を負っていました。
ところが『学び合い』では子ども達が一緒に背負ってくれます。
当然、子どもに背負わすべきでない責任もありますが、子どもたちが背負うべき責任もあるのです。
子ども達が責任を負うことによって成長します。
さらに、全校『学び合い』ならば全校の子どもと全校の教師と背負うことができるのです。
ぜひ、そのレベルで考え、子どもを信じてください。
★zekkkoutyou
「では、自分ならできるのか?」
「では、自分一人でできるのか?」
さらに、「従来型の今、それができているのか?」