精神科医がつかっている「ことば」セラピー④

続きです。

 

≪ダメな自分を出発点に≫

 

いつか「自分の神」を持たなきゃ

      

       中村うさぎ

 

サンデー毎日」の「うさぎとマツコの往復書簡」に掲載されていたことばだ。

(2013年2月3日号)。

この週刊誌は待合室の本棚へ置いている。

私は精神科医を約30年間やっているが、このことばには参った。

中高年でまだ他責的な方のなんと多いことか!

若い人の新型うつ病

(人生経験に乏しい未熟さをベースにして、さまざまなストレスでうつとなるタイプのうつ病)しかり!

そういう人へ一刀両断!

 

中村うさぎはいう。

 

「今さ、『毒親』みたいなこと言う人たちがいるじゃない?

いい年して反抗期やっている人たちよ。

彼ら(彼女ら)にとって親はいまだに神なのね。

でも、いつか、人は自分の神を持たなきゃならない。

それが自立ってことじゃないのかしらねぇ?」

 

親のせい、上司のせいなど他責的なうちはダメ。

自分で自分を、

このみじめで、

客観的にはダメな自分をひきうけて、

そこを出発点にして自分自分を励ましていくことから人生は始まるのだ。

 

☆zekkoutyou

他責的なうちはダメ。

自分の神。

「ダメから始める」でいいのですね。