「気になる子への言葉がけ入門」

西川純著 明治図書 からの引用

 

無駄

 

気になる子への言葉がけをしても効果があまり期待できない。

あなたが気になる子の顔を思い浮かべて。

その子に何か言葉がけをしたら劇的な変化があると思う?

その子を担任、担当した歴代の教師はいろいろな手立てを講じ、様々な言葉がけをした。

でも効果がなかったから今のその子がいる。

その子に言葉がけをしても効果がなかったとしても、それはあなたの能力が引くからでも、あなたの努力が不足しているからでもない。

その子は現状の学校システムとの相性が悪い。

それはあなたの責任ではない。

 

ではどうしたらいいのだろうか?

相性の良い人から言葉がけをしてもらえばよい。

クラスには数十人の子どもたちがいる。

その子たちの中には、教師であるあなたより相性の良い人がいる可能性は高い。

 

もちろ、あなたの語る内容と子どもの語る内容を比べれば違いはある。

しかし、いくら栄養豊富な食事であっても、食べてもらえなければ意味がない。

教師の与えるものよりも質が低くても、食べてもらえる「子どもの言葉がけ」の方が、効果がある。

そのような「子どもの言葉がけ」の質・量を高める言葉がけこそ、教師がするべき言葉がけなのだ。

★zekkoutyou

このことがわかって、肩の荷がおりたような気がします。

 >それはあなたの責任ではない。

 

子どもが食べたくなる「他の子からの言葉がけ」を磨くようにすればいいのです!