「日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人」

三輪康子著 ダイヤモンド社 からの引用

 

1回のクレーマーを一生の顧客にするには?

 

…実は不思議なことに、本当にクレーム対応のあとで私どものファンになって下さる方は多いのです。

・・・

 何も理屈なんてありません。

 体当たりでお客さまを理解しようとし、このホテルのことをわかってもらうだけです。

 素直に、嘘をつかず、きちんとお伝えすべきことはお伝えする。

 そう申し上げるのですが、みなさんに私がクレーム対応についていつも思っていることをお話しすると、「それこそがノウハウだよ!」とおっしゃっていただくので、もしかしたらみなさんのお役に立てることがあるかもしれません。

  

第一声、「謝罪にスピード」がすべてを決める

 私のクレーム対応は、どんなときも、まず謝罪から始まります。

 「まず謝罪をするなんて当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんが、よく観察してみると、ほかの人の謝罪は、私の感覚より一歩、遅れているように思います。

 最初にお客様に説明していただいて、状況判断をするのでは遅いのです。最初に謝罪です。

 この謝罪が、よかったか悪かったか、クレーム対応のすべてが決まります。

 毎回お客様との出会いになか、「いい謝罪」ならすぐに終わるところを、「悪い謝罪」で何日もこじれることがありますので、この第一声の大事さは身に染みて実感しています。

 

★zekkoutyou

クレーム対応によって、ファンになってもらえるというのは、まさに

「ピンチはチャンス」。

いや「ピンチをチャンスに」ですかね。

最初から、「ピンチをチャンスに」と思って対応にあたれば、その実現に一歩近づけそうです。