「マンガでよくわかる 行動科学で成果が上がる組織をつくる!教える技術2」

参考文献は、前回までの続編、②チームリーダー編です。

石田淳著 かんき出版です。

 

≪今いるメンバーで成果を上げるために≫

●どうやって今のメンバーで業績を改善するか

 

・まず「今のチームがすべて」と覚悟を決めること。

・チームメンバーの8割の底上げを!

 

ニハチの法則

 どんな組織にも優秀な2割と平凡な6割と問題ある2割が存在するという考え方

もし、本気でチームに総力を高めたいなら、リーダーが注力すべきは、上位2割ではなく、残りの8割!

8割の社員の底上げをし、チーム全体の業績をあげる!

 

そのために有効なのが、「教える技術」のベース、「行動科学マネジメント」

仕事の結果ではなく「行動」に注目し、そこに働きかけることで、それぞれの社員の業績アップや成長をかなえる!

★zekkoutyou

これは、学級経営でも大切な考え方です。

始めは、真ん中の6割を上位2割に寄せていくイメージで、学級経営を進めていくと、うまくいきます。

どうしても、問題の2割に注力してしてしまいがちですが、それはそのあとのこと。

そうすれば、集団の力が味方してくれます。

「マンガでよくわかる 行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術」⑦

参考文献は 石田淳著 かんき出版です。

 

≪補助輪を外してあげる≫

 

「プロンプト」とは、正しい行動ができるように補助してあげること。

自転車の補助輪やプールで使うビート板も、正しい自転車の乗り方や泳ぎ方を身に付けるためのプロンプト(補助)

 

「フェインディング」とは、最終的にプロンプトなしで正しく行動できるよう、徐々にプロンプトを外していくこと

 

幼児の自転車に補助輪をつけているのは、補助輪なしで自転車で乗れるようにするため。

でも、職場では補助輪をつけたまま部下を走らせ続けている上司も。

 

新人のためのプロンプトには配慮していても、フェインディングには無頓着なことが多い。

 

まだ部下が仕事を始めたばかりの時期であれば、さまざまな場面で上司がさりげなくサポートするというのは全く問題ありません。

でもそれはあくまでも

部下が自分で正しい行動ができるようになるためのもの。いつかは外さなければならない

 

★zekkoutyou

この視点!抜けがちです。

「いつかは外す。外すことが本来の目標。

 

これを忘れてしまうと、大きなお世話をずっとし続け、成長を妨げることにもなります。

学校で話題になったこと。

ユニバーサルデザインを活用して、一目でわかる掲示を工夫しているが、いつまでもそれがなくてはできない児童にしてはならない。自分で考えて行動できるようにすることが最終目標であるということ。

 

こんな素敵な発言がさらっと出てくる、職場。うれしいです。

「マンガでよくわかる 行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術」⑥

石田淳著 かんき出版からの引用です。

 

≪続けさせるために数値化する≫

●正しい評価のために「行動」の回数を数える

 

部下が実行した”望ましい行動”をほめることで、その行動をさらに実践し続けるようにサポートできます。

ここで紹介するのは「メジャーメント」という手法

行動の回数を数えるということです。

成果の直結する行動である場合、その行動をしたら結果にかかわらず、1とカウントします。

行動科学マネジメントではこの「メジャーメント」をとても大切にしています。

その理由は主に2つ。

・部下に対する評価がより確実になる

・数値化すれば、本当に望ましい行動かどうか判断できる

 

回数を数えることが不可能なものを判断するためには、判断基準をきめておき、それにしたがって判断する方法があります。

判断基準例 

「とてもよい」「よい」「ふつう」「悪い」「とても悪い」

グラフ化するとよい。

 

ただし、グラフ化するのは「成果」ではありません。

結果を変えるにはそこにいたる行動を変えるしかない。

回数を数え、グラフにするには、”成果につながる、望ましい行動”でなくてはいけません。

★zekkoutou

メジャーメントは、先生方を対象に行うのは難しそうです。

でも、子どもたちには活用できそうです。

結果、ではなく、行動の数を数える、というのがよいですね。

 

みんなで取り組めます!

「マンガでよくわかる 行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術」⑤

石田淳著 かんき出版からの引用です。

 

≪「叱る」際のポイント≫

●人格や性格を叱ることは×

 

部下に仕事を教え、育てていくなかで、叱ることが必要な場面だってもちろんあるでしょう。

その際にしてはいけないのは、「どうしていつもモタモタしているんだ」「そういう性格だから、売れないんだ」というように、人格や性格を叱ること。

あくまでも、焦点を絞るのは、その人の「行動」です。

・やらなければいけなかったのに、やらなかった行動

・やってはいけないのに、やってしまった行動

叱る対象はこうした「行動」だけにしてください。

そして叱った後にはフォローを。

フォーローといってもご機嫌とりではありません。

行動を望ましい方向へ変えていくために、”君に実行してほしいのは、こういう行動だ”と具体的な表現で説し、場合によっては具体的な改善策やアイデアを与えてあげるのです。

★zekkoutyou

叱られた人が「自分はダメだ」と思うのではなく、「この行動(だけ)がダメだった」と思えるように。

子どもに対しては、これは厳守!したいです。

「ほめ言葉手帳2022]③

菊池省三著 明治図書からの引用です。

 

≪善循環を創り出そう≫

 

悪循環という言葉はよく目にしたり耳にしたりします。

でも、「善循環」と言う言葉にはあまりなじみはありません。

ほめるということで起きる善循環について考えてみました。

 

自分のがんばりを素直にほめる

   ↓

少し心に余裕ができる

   ↓

人をほめることができる

   ↓

人から受け入れられる

   ↓

自分が好きになる

   ↓

自分のがんばりを素直にほめる・・・

 

人をほめるには、心の余裕が必要です。

人と比べるのではなく、素直に自分をほめ、自分に自信をもち、ありのままの自分を受け入れて、心の余裕を生み出したいものです。

自分のことがもっと好きになれるでしょう。

この善循環は、大人も子どもも一緒だと思います。

 

★zekkoutyou

セルフ・コンパッション(自分へのいつくしみ)にも通じるものがありますね。

特に、私たち日本人は謙遜し、他人と比較して自分を軽視する傾向が強いと言われます。

私はよく、周りの人に「そんな謙遜しないで、自画自賛しようよ!」話します。

自画自賛、悪いことのように言われますが、やっぱり、せめて自分は自分をほめてあげないと。

大人はなかなか人からほめられませんからね・・。

まずは、自分で自分をほめる!それは、菊池先生がおっしゃるように善循環につながるはずです。

「ほめ言葉手帳2022」②

菊池省三監修 明治図書からの引用です。

 

≪「空気の暴力」に気をつけよう≫

タレントのROLANDさんが、テレビ番組で暴力について「暴力には、言葉の暴力と、物理的な殴ったり蹴ったりの暴力と、プラスアルファ空気の暴力の3種類がある」と語られていました。

子どもたちに、「空気の暴力ってどんなこと?」と聞いてみました。

冷たい視線、深いためいき、いらだった表情や態度、小ばかにした目線、などといった意見がたくさん出ました。

同調圧力と言う言葉も中学生は口にしました。

子どもたちと学びながら、「教師である自分が、空気の暴力を教室の中で一番出しているのではないか・・」とふと思いました。

「こうあってほしい」といった教師の都合からくる願いばかりを要求する中で、気が付かないうちに負の空気を作りだしていたのではないかと反省したのです。

「不機嫌は罪である」という言葉もあります。

プラスの空気を出せる教師でありたいものです。

★zekkoutyou

教師である自分が、空気の暴力を1番だしている・・・。

これはよほど気をつけないと、防げません。

だから、空気の暴力をだすまい、と考えるのではなく「プラスの空気を出そう」と考えていることが大切な気がします。

「ほめ言葉手帳2022」

菊池省三監修 明治図書からの引用です。

 

≪上機嫌を自分ルールにしよう≫

 

素敵な教室は、子どもたちも先生も上機嫌です。

表情がやわらなく、明るく、元気です。

穏やかな空気が教室の中にあふれています。

「上機嫌は伝染するんだなあ」と実感します。

そんな教室は、コミュニケーションもあふれています。

笑顔で聞きあい、うなずきやあいづちもごく自然です。

新しい気づきや発見もたくさん生まれる理想の教室です。

上機嫌でいることを自分ルールにしたらどうでしょうか。

子どもと話すときは、

・目を合わせる

・微笑む

・うなづく

・あいづちを打つ

・少しリアクションを大きくする

といったルールを決めるのです。

そうすると、子どもたちは安心して表現を楽しむようになるでしょう。

温かい人間関係もより豊かに築かれることでしょう。

そこにはほめ言葉もあふれているはずです。

 

★zekkoutyou

上機嫌できること、は私が教師として大切にしていることですので、これは膝を打ちながら読みました。

「上機嫌は伝染する」ということは「不機嫌も伝染する」

 

どちらも伝染するのだから、やっぱり上機嫌でなくてはなりません。